セッション1 授業教材における著作権について
【大阪会場 / 東京会場】
東洋大学 安藤和宏氏より、授業で取り扱う教材において、著作権をどのように考えるべきかご講演をいただきました。
前年の「 manaba ユーザ会 2017年度」でもご講演いただいた本テーマは、ICT利用有無に関わらず、
昨今非常に関心の高いトピックとなっているため、2年連続で企画に組み込ませていただきました。
2018年度法改正の情報を基に、著作権の一般的な捉え方からICT活用時の考え方まで網羅した内容となり、今回も大変好評をいただきました。
セッション2 manaba 教員Tips ~授業内外での manaba 利用の工夫~
本セッションでは、 manaba の利用頻度が高い教員の皆様を講師として manaba 活用のTipsをご紹介いただきました。
【大阪会場】
鹿児島大学 森裕生氏、関西福祉科学大学 宇惠弘氏、京都ノートルダム女子大学 神月紀輔氏に
各大学での活用事例をご発表いただきました。
ご発表の中では、動画サービスとの連携、各機能の利用による具体的な業務負担の軽減事例等をご共有いただきました。
後半のトークセッションでは、「質疑応答」の他、 「 manaba を活用していて嬉しかった、印象に残っているエピソード」を
テーマとし、 授業を受ける学生の変化についても言及いただきました。
【東京会場】
産業能率大学 古賀暁彦氏、帝京平成大学 三河聡子氏、東京家政大学 重村泰毅氏に
各大学での活用事例をご発表いただきました。
ご発表の中では、各機能の応用的な使い方からLMS利用の効果を中心に ご共有いただくことができました。
後半のトークセッションでは、「質疑応答」の他、 「 manaba に今後期待すること」をテーマとし、
今後の manaba に期待するポイントを 挙げていただきました。
セッション3 基調講演
【大阪会場】
立命館大学 木村修平氏に「BYODからUYODの時代へ―プロジェクト発信型英語プログラム10年の歩みから―」を
テーマにご講演をいただきました。
近年、タブレットやスマートフォンが急激に浸透するなかで、
日本では「パソコンが使えない大学生」が問題になり、世界の中でICT活用が遅れている現状を、
学生アンケート結果等を踏まえながらご紹介いただきました。
またこの現状に対して、10年にわたる“プロジェクト発信型英語プログラム”の歩みをもとに、
UYOD(Use Your Own Device)の重要性をお話しいただきました。
【東京会場】
京都大学 飯吉透氏に「大学における教育的課題解決とICT活用の可能性」をテーマにご講演をいただきました。
“高等教育2025”と題し、高等教育の未来について、京都大学の取り組みや海外の大学の動向にも触れながらお話しいただきました。
今後のICTは、よりモジュール化が進み、安価で場所・時間の制約を受けないものが利用される可能性や、
多様な教育方法やコンテンツが増えていくなかで、「データの収集・分析・活用」が、
教育改革においていかに重要であるか、再認識させられる内容でした。
セッション4 ワークショップ 大学教育におけるトピックに関する情報交換
【大阪会場 / 東京会場】
ワークショップでは、事前アンケート結果をもとに「アクティブラーニング」「LMSの有効活用・これからのLMS」「ポートフォリオ」
「授業外学習時間の確保」「IR/FD」「入学前教育」といったトピック毎のグループに別れ、それぞれの大学で取り組んでいること、
他大学に聞いてみたいことを話し合い、最後に5分程度で各グループの代表者に発表していただきました。
前年のワークショップでは、 manaba の運用課題がトピックであったのに対し、
今回は manaba 以外で実施している取組みも含めたディスカッションが行われました。
その上で、今後様々な取組の中で「LMSをいかに有効活用できるか」という点に焦点をあてた議論が活発に行われました。
アンケートにていただいたコメント等(一部抜粋)
・著作権から他大学の事例、また今後のICT活用と内容が濃く充実したユーザー会でした。
また、アットホームな雰囲気をスタッフの方が作ってくださったので、とても話やすい会でした。
・ユーザ会開催ありがとうございます。各大学等への調整大変かと思いますが、今後も継続した会が出来れば嬉しく思います。
・実際使用している教員と分けて、職員同士で意見交流する場が欲しい。
・2度目の参加でしたが、毎回朝日ネットの皆様のホスピタリティに感激しています。
比較的小規模なグループで他大学の方々と情報交換を行うことが出来るのも大変ありがたいですし、
非常に有意義な会だと感じています。
・とてもいい時間を過ごすことができました。学長にも本日報告をいたしました。またどうぞよろしくお願い申し上げます。
・respon やアンケート機能の活用、また、授業評価アンケートもmanabaでされている大学の話を聞き、自学の遅れを痛感しました。
今回の先生方の活用例を、上層部の教職員はもちろん、全教員に聞いてもらって、意識改革をしてもらいたいと感じました。
・ワークショップや情報交換の時間が多くあるといいと思います。
ユーザ会を終えて
前年度同様、今回も大阪、東京の2会場で開催し、多くの皆様にご参加いただくことができました。
ご参加いただきました皆様にはお忙しい中ご足労をいただき、誠にありがとうございました。
今後も manaba を通じて、ユーザの課題や成功事例、そしてICT活用の未来について、
皆様でご共有・議論いただける場を企画して参ります。
より多くの皆様にご参加いただけるよう努力いたしますので、
今回ご参加いただけなかった方もぜひ次回の参加をご検討いただけますと幸いでございます。