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東北学院大学 様

第3回「私の遠隔授業」オンラインセミナー

遠隔授業が変わる! 遠隔授業で変える!LMS活用インタビュー

東北学院大学

稲垣 忠先生

 

2020年8月28日(金)に実施した第3回「私の遠隔授業」オンラインセミナーにおいて、遠隔授業の方法についてお話いただきました。
後半には京都大学の飯吉透先生によるインタビューも実施しております。
最下部に動画とPDFデータのダウンロードリンクもございますので
あわせてご覧ください。

 

セミナーの概要についてはこちら

遠隔授業について

導入済みの manaba を活用し、スムーズにオンライン授業を開始

私は2020年4月から学長特別補佐を拝命し、全学の遠隔授業や、来年から実施を予定している学生のBYOD(学生一人一人にPCを持たせる)プロジェクトの取りまとめなどを担当しています。
2020年度前期は約800の科目がありましたが、インターンシップなどオンラインでは実施不可能な科目を除いてほぼすべての科目をオンラインで実施しました。
過去の manaba を使った授業の実施率をみると、2019年度で40%ぐらいと、全員ではありませんでしたが、ある程度、先生方も使われていたので、全授業のオンライン化に関しては大きな混乱はなかったと感じています。

サポートチームを編成し、全学での実施をサポート

全学でのオンライン授業が決まった4月に、円滑なオンライン授業の実施を目的として、学務部長をトップに、学長特別補佐の私と、情報基盤の先生でもある学長室長をリーダーとして、「遠隔授業実施サポートチーム」を発足させました。メンバーは各学科1名づつと副部長なども含め、約30名ほどです。
チームでは、教員向けの実施ガイド・学生向け受講ガイドの作成、学生へのPCやルータの貸出、教員向けのサポート・情報交換を目的としたコースの設置などを行いました。そして、5月の大型連休明けから遠隔授業が本格的に実施されていきました。

サーバの負荷なども考慮し、70名以上の授業は原則オンデマンドで行うこととし70名以下に関しては教員の裁量でリアルタイムとオンでマインドを選択可能としました。
ツールとしては manaba 、 respon (※)の他、動画配信用にzoom、また配布資料が増えたため、Googleドライブも併用しました。

※「respon」は、(株)レスポン が開発・提供しているサービスです

「オンデマンド」での学生とのコミュニケーションを重視

私の担当する「教育の方法と技術」は2年時の教職必修科目で、140名ほどの履修者がおります。人数が多いので、 manaba とzoomによるオンデマンドで実施しています。
教材はテキストをベースに、毎回プレゼンをzoomで録画して配信しました。また、90分の学習の流れを毎回 manaba のコンテンツに掲載し、学生自身の学習の進め方の参考になるようにしました。これはオンデマンドならではの工夫です。

小テストはテキストの章末問題をそのまま manaba の章末問題に掲載。解説は講義中や次回の講義のタイミングで行いました。
また、授業ごとに授業内容の振り返りを学生に掲示板にアップしてもらいました。私も一通りチェックして、毎回数名のコメントをピックアップし次回の授業動画の中で紹介しました。この時に留意したのが、学生との距離を近づけるため、必ず学生の名前を読むことです。また、ピックアップの際には、掲示板のメモ機能を活用してマークをつけておくことで、一通り目を通した後に、ピックアップするコメントを見つけ出す効率を高めることができました。

レポートは毎回の授業ノートを撮影したものを提出してもらい、講評の対象にしました。また、期末課題としては、自由なテーマで学生がどう授業を行うかの指導案や教材・実行記録をまとめた「授業パッケージ」の作成を課題として出し、 manaba で提出してもらいました。これらを総合的に評価しました。

京都大学 飯吉透先生によるインタビュー

飯吉:サポートチームに関しては実際にどのように編成して、どのような活動を行ったかをお聞かせください
稲垣:当大学は3キャンパスあるので、全学を実際に回って展開している時間はありませんでした。そこで、全学部学科からコアになる先生を選出していただき、その先生方にお教えするという形で展開を進めていくことから着手しました。特に manaba の経験がある先生をアサインしていただくようにしました。また、学生や非常勤の先生方からのサポートを行う職員の力も必要ですので、教務系や情報系の職員の方々にも参加してもらいました。

飯吉:オンデマンド授業に対する学生の反応・評価はいかがでしたか
稲垣:7月ごろの学生アンケートでは、オンデマンドがいいとする学生と、リアルタイムのほうがいいという学生の両方の意見があり、どちらがいいということはありませんでした。
私自身は学生とのかかわりあいという点ではリアルタイムに軍配が上がりますが、オンデマンドの授業は大講義のイメージで考えると、さほど違和感はないかなと感じています。

飯吉:稲垣先生は教材をzoomで録画するという方法を取っていらっしゃいましたが、皆さん同様になさっていたのですか
稲垣:本学では、zoomでの録画や、黒板を使った授業をタブレットなどで録画する、など実施ガイドで6種類ほど紹介しています。先生方にはご自身の好きなやり方でやってみてくださいと案内していました。

飯吉:オンライン授業において、この点は良かった、この点は困った、ということをお聞かせいただけますか
稲垣:良かった点は、授業準備の質を従来より向上させることができた点です。オンラインということで、形が大きく変わったこともあり、今まで以上に学生のことを意識するようになりました。
改善点としては、とくにリアルタイムの授業で学生が能動的・主体的に動ける環境づくりの必要性を感じました。
飯吉:確かに、初めての経験ということもあり、どうしても先生主導になりがちだというのは、多くの先生方もおっしゃっていました。後期に向けて、学生を能動的にするにはどうすればいいのかを我々も考えていきたいところだと思います。

飯吉:コメントを取り上げた学生の名前を出すということに関して、学生たちの反応はいかがでしたか。近年では、名前を読み上げられるということに抵抗を示す学生も少なくないと思いますが。
稲垣:もともと掲示板のコメントは記名式になっているので、名前を出すことに対する抵抗は特にはありませんでした。
ただし、コメントを取り上げるときには配慮しています。ピックアップしたくなるようなコメントを寄せる学生はある程度限られてくるのですが、同じ学生はできるだけ取り上げないように多くの学生のコメントをピックアップするように心がけていました。
ノートに関しては、名前は出さず内容だけ見せるようにしていました。

飯吉:相互評価についてもどのように行い、どのように評価に換算していましたか
稲垣:相互評価は数回しかできなかったのですが、140名もいるとばらつきも出ますので、少なくとも自分の学生番号の次から3つ後ぐらいまでの学生には必ずコメントするようにと義務付けました。さらに、自分が興味を持ったところにコメントをつけさせるようにしました。相互評価を実施したスレッドは500ぐらいコメントがついたので、効果はあったかと考えています。

お話いただいた方々

稲垣 忠先生

東北学院大学 文学部教育学科 教授
学長特別補佐

専門は教育工学・情報教育。主に初等中等教育におけるインストラクショナルデザイン(授業設計)、PBL(プロジェクト型学習)の設計プロセスの開発、学校と家庭の学習連携、カリキュラムマネジメント等の研究に従事。

インタビュアー:飯吉 透先生

京都大学理事補(教育担当)
高等教育研究開発推進センター長・教授
京都大学大学院教育学研究科教授(兼任)

動画閲覧・PDFダウンロード

PDFデータは下記よりダウンロードいただけます。

※講演日:2020年8月28日(金)

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