では、実際本学でどのように manaba を活用した授業を行っているかを、私の担当する授業を例にお話します。
現在、私は、全学初年次教育科目である「学修の基礎Ⅰ」、大学院博士課程前期1年の「日本語学特論」、大学院博士課程前期2年で修士論文の個別指導を行う
「特別演習Ⅱ」という、タイプの異なる3つの授業を担当しています。
「学修の基礎Ⅰ」は全学の1年生が対象で、1クラス37名で30クラスあり、そのうちの1クラスを担当しています。
本来は「大学を知り、自分を知り、4年間でどのような自分を創るかを描く」という大学そのもののオリエンテーション的な授業であり、
実際、キャンパス内の様々な施設を訪れたり、いろいろな教職員を訪問してインタビューしたりする予定でしたが、
今年度はそれをすべてオンライン授業で実施せざるを得ません。
30クラスの授業を統一的に運営するために、教育工学の講師である本学総合教育センターの山本樹先生が主任コーディネーターとして、
manaba のコンテンツ、アンケート、プロジェクトを一括して作り、それを各教員が manaba のコースにアップする形を取っています(インポート機能を利用)。
グループワークは manaba のプロジェクト機能を利用して行いました。グループ内のやり取りはプロジェクト機能内の掲示板を利用しています。
最初は面識もない同士で緊張していたようですが、次第に仲良くなり、慣れてくると「会えた時になにかおごるよ」などというやり取りも見受けられるようになりました。
manaba で学生同士の意見交換が活発に
「日本語学特論」は履修者6名ほどの科目です。自分の研究成果を、プロジェクト機能を使って発表し、他の学生が意見や質問を行います。
対面授業であれば発表に対して発言する学生が限られていたのですが、 manaba によって全員が発言や意見交換を行うようになり、学生同士のやり取りが活発になるという効果がありました。