導入事例

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関東学院大学 様

導入事例インタビュー:吉田 朋央 様

関東学院大学

創 立:1884年
所在地:神奈川県横浜市金沢区六浦東1-50-1(横浜・金沢八景キャンパス)
    神奈川県横浜市金沢区釜利谷南3-22-1(横浜・金沢文庫キャンパス)
    神奈川県小田原市荻窪1162-2(湘南・小田原キャンパス)
学生数:10,869名(2019年5月1日現在)

インタビューにご協力いただいた方

関東学院大学
ICT活用支援課 係長
吉田 朋央 様

導入事例インタビュー

3代目のLMSとなる manaba

— 関東学院大学でのこれまでのLMS利用についてお聞かせください

本学のLMSは、今使っている manaba が3代目となります。LMSを初めて導入したのは2008年で、学長主導のもとにLMS検討委員会を設置し、全学での導入を検討しました。導入の目的は遠隔教育やe-Learningの実現、そして教育・授業支援でした。
その際は、複数社から提案を受け、最終的に海外製のLMSを導入しました。このLMSは機能や操作面ではよかったのですが、海外製ということもあり、翻訳などに無理がありました。

導入から3年が経った2011年、次期LMSの検討に入ります。最初のLMSは運用コストが高くつき、サポートも不十分でした。また、操作が難しいところがあり、活用する先生が限定的となっていました。
そこで、継続利用はやめて2012年度に国内ITベンダー製のLMSにリプレイスを行いました。合わせて、学内においていたLMSを含めたサーバをデータセンターに移行しました。これは前年に発生した東日本大震災の教訓でBCP対策としての判断です。
それから5年が経過し、LMSを運用していたサーバの耐用年数が近づいたこともあって、次期LMSの選定を始めました。

保守費用を圧縮できるクラウドに魅力

— manaba 導入の経緯はどのようなものだったのでしょうか

当初は、2代目LMSの継続利用を検討していました。しかし、運用コストが想定以上に高くなることが予想され、再検討を余儀なくされました。
最終的には、サーバの保守・運用費用がなくなるクラウドサービスのほうが良いのではないかという結論に達しましたが、2代目LMSはクラウド版がありませんでした。

そこで代替のLMSを探していたところ、行きついたのが manaba でした。実は manaba のことは知っていたのですが、以前からのユーザ校である大学のシステム担当の方から、だいぶ使い勝手が良くなったと聞き、選考の対象としました。
最終的に、サーバのクラウド化とそれに伴う容量制限の撤廃、コストの削減、 respon によるクリッカーの実装、そして既存ユーザの評判、さらには朝日ネットの営業担当者の対応の良さなどを総合的に判断し、 manaba を導入することを決定しました。

結果的に、 manaba の運用コストと比較して、2代目システムをバージョンアップして新サーバに移行した場合でも1.5倍、バージョンアップはせずに、サーバだけを入れ替えた場合には約2倍はかかると言われていたので、運用コストの大幅な削減が実現できたと考えています。

短期間での導入に成功

— 導入決定から稼働開始まで5か月間でしたが問題なく導入はできましたか

2017年10月の学部長会議で正式に導入を決定し、年明けの2018年2月には教員を対象にプレオープン、そして3月には本番環境の稼働を開始しました。
学内の認証システムである、MicrosoftのAzure Active Directoryや、教学システムとの連携もありながら、これほどの短期間で導入できたのも、クラウドサービス、そして manaba のメリットの一つだと考えています。

わかりやすい画面とサポートで、ほぼ問い合わせがなくなる

— 稼働開始後、教職員の方々、そして学生の方々は操作に戸惑うことはありませんでしたか

稼動開始直前の2018年3月、そして新しい教員の方を迎えたので2019年の3月に教員を対象とした操作説明会を朝日ネットの協力も得て実施しました。また、プライベートの講習会を随時実施したり、業務時間内での電話サポートなどのサポート体制を整えたりしましたが、 manaba 自体の使い勝手の良さもあり、基本的な使い方についての質問を受けることはほとんどありませんでした。また、朝日ネットが提供している manaba 活用のウェビナー(オンラインセミナー)も非常に好評です。
学生からもほとんど質問はありません。新入生も「こういうものか」という感覚があるようで、特に問題なく使っているようです。

教員からのフィードバックが学生に好評

— 導入後の皆さんからの評価はいかがですか

先にもお話ししましたが、使い勝手の面では特に問題ないようです。また、富士ゼロックスの授業支援ボックス(※2)を導入し連携させていますが、これが非常に好評です。手書きの小テストや、レポートなどを複合機で読み取って、 manaba と連携させていますが、自動で学籍番号順にソートされ、得点も自動入力できるので、教員同士で口コミとなって、利用者が増えました。
また、手書きのコメントなどをPDFにして学生にフィードバックができるので、学生からもしっかりフィードバックがもらえる、ということで評価が高くなっています。

— 利用状況はいかがですか

法学部や理工学部では、必修科目で manaba を活用した授業が行われています。また、それ以外でも全学共通科目や看護学部での利用度が高くなっています。
利用促進の活動としては、本学独自の活用事例集をFAQ化して、 manaba のコースを作って公開しています。他大学などの事例も参考にしつつ、継続して更新を行い、FDに活用しています。

さらなる利用率の向上を

— 今後の manaba 活用の展望をお聞かせください

現状、本学専任の教員の約8割が何らかの形で manaba を活用していますが、非常勤の講師では利用率が3割強にとどまっています(全教員平均で48.1%)。ポスターや講習会などを活用して、この底上げを推進していきたいと考えています。一方、利用科目に関してはまだ全体の3割強ほどにとどまっていますので、こちらも利用推進を図っていきます。

また、教学システムとの連携ができているので、ポートフォリオを作成し学習成果の可視化を図ったり、オンデマンド教材の制作を推進したりすることで、FD活動に積極的に活用できる環境づくりも大切だと考えています。
今後は、LINE連携や遠隔授業、ブロックチェーンを活用した成績などの学生情報の管理などが manaba に内包されることを期待しています。

※1.respon は(株)レスポンが開発・提供しているサービスです。
※2.富士フイルムビジネスイノベーションジャパン株式会社(旧 富士ゼロックス株式会社)が提供していた複合機関連商品(特定業種向け拡張機能)「授業支援ボックス」です。本サービスの販売は既に終了しております。

PDFデータダウンロード

本インタビューのPDFデータは下記よりダウンロードが可能です。

※インタビュー日:2019年12月25日(水)

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