2019年11月29日(金)に東洋大学にて開催した「 manaba ユーザ会 2019年度」において、 manaba の活用方法についてお話いただきました。
下記にお話の内容をまとめます。
東洋大学 様
manaba ユーザ会 2019年度ご講演 根本 祐二 先生
ToyoNet-ACE ( manaba )の活用状況報告
manaba 活用状況
次の3つの使い方で manaba と respon を活用しています。それぞれについて詳しくご紹介します。
1.学部生に対する小テスト
2.社会人大学院生に対する講義と資料共有
3.学外の講演会、市民ワークショップにおける世論調査
1.学部生に対する小テスト
学部生に対する授業の理解度チェックとして約300名の学生に対し、 manaba を使った小テストを実施しています。小テストは毎回20問、制限時間は15分間。
授業終了後24時間以内に行うことを課しています。
当初は、問題を作るのが大変でしたが、「複数選択」をつかった出題により、学生ごとに設問の順番が変えられるので、問題の再利用が可能で、
また、学生ごとに出題される問題が異なるので、カンニング防止にもつながっています。
アクセスログとして、各学生が、いつ、どれぐらいの時間で解いたかがわかるので、締め切り直前にきわめて短い時間で回答した学生は、
きちんと回答していないことが推測できるようになっています。
テストは自動で採点され、過去分含め総合成績表がダウンロードできるので、集計も極めて効率的に行うことができます。
2.社会人大学院生に対する講義と資料共有
社会人大学院生は、遠隔地にいる学生も多く、Omni joinというリアルタイム双方向テレビ会議しシステムを使って授業を行っています。
授業では各人の資料を共有することが多いのですが、資料を保存する必要がなければ、テレビ会議システム上で共有できるのですが、毎回参加する学生は10名程度おり、保存しておいたほうがよい資料もあるため、そのような資料は manaba の掲示板にアップして、各人がダウンロードして確認するというスタイルにしています。
学外の講演会、市民ワークショップにおける世論調査
専門であるPublic-Private Partnership (公民連携)では、市民ワークショップなど、学外での討議・活動が多くあります。
特に、市民合意形成を促す手法として、Deliberative Polling(討論型世論調査)というものがあります。これは「質問→説明・討議→再質問」というプロセスを通して認識の変容を促すものです。
この活動では、 respon を活用しています。
ただし、学外での活動のため、別建てで研究費から使用料を支払う形で利用しています。
respon を使うと、説明・討議の前と後で劇的に認識の変容が起こることがその場でわかり、参加者にも共有できることが最大のメリットだと感じています。
今後の展開
今後は、これまでの活用をすべてまとめる形となりますが、学内の講義をテレビ会議システムでリアルタイムに学外のワークショップなどに配信し、それぞれの反応を respon で集計するということに挑戦してみたいと考えています。
※ respon は(株)レスポンが開発・提供しているサービスです。
※講演日:2019年11月29日(金)