2019年11月29日(金)に東洋大学にて開催した「 manaba ユーザ会 2019年度」において、 manaba の活用方法についてお話しいただきました。
下記にお話の内容をまとめます。
東洋大学 様
2019年11月29日(金)に東洋大学にて開催した「 manaba ユーザ会 2019年度」において、 manaba の活用方法についてお話しいただきました。
下記にお話の内容をまとめます。
FD推進を目的として、授業評価アンケートに manaba を活用しています。
導入前には以下のような懸念事項がありましたが、結果的に全てほぼ杞憂に終わりました。
1.携帯電話がない学生への配慮(自宅PCからの回答アナウンスなど)
→クレームもなく、学生もほぼスマートフォンから回答していると考えられる
2.教員へのアナウンス漏れ増加
→物理的な引き渡しはなくなったがマニュアルの改善、リマインダの徹底で一定の効果を上げている
3.学生のモチベーション低下による回答率の低下
→若干下がったが、40%程度を維持。今まで教員は所見を学部教務に提出するだけだったが、 manaba でフィードバックコメントを公開し、
学生も見るようになったことも一因か(詳しくは後述)。
4.いつでも回答できることによる誹謗中傷の増加等、web化に伴う漠然とした不安
→紙の頃と取り立てて変化はない
殺伐としたアンケートとはならずに、それなりに建設的に運営されている。
従来紙で行っていたアンケートを manaba に移行することで、多くの効果を得ました。
1.ペーパレス化と業務効率化の実現(部署間調整を含む)及び大幅な経費節減
2.日常的に利用するLMS上から行うことによる、回答率の維持
3.即時性の確保に伴う、即時フィードバックの実現
4.読み取り不良撲滅。より信頼性のあるデータの確保
5.教員によるフィードバックコメントが学生にも実になるものに
・夏休みにやっておいてほしいこと
・成績が芳しくなかった学生への教材推薦 など
強い想いのフィードバックも増え、学生教員間のコミュニケーションにつながっています。
以上、導入前の不安よりも導入後のメリットが相当に大きい結果となりました。
入学前教育に manaba を利用し、大幅なコスト削減を実現するとともに、効果的な教育を行えるようになりました。
・高額な教材(2万円/人)
費用負担の問題や、学部ごとの調達による不経済さがあった
・外注すると、大学への帰属意識が生まれない
・誰がどこまでやっているか、把握が難しい
東洋大学は学生数が多く、遠隔地からの入学者も多いので、より大変
manaba をつかって、様々な教材を利用し、全学一括管理体制に。各学部は、課したい科目を選び、進捗管理は全学で実施。
・こまめにアンケートを取り交流することで、大学への帰属意識が向上し、入学のモチベーションを高めることに成功した
・既存教材、独自教材(日本語検定、ニュース時事能力検定)を活用し、大幅なコストカットと実用的な教材へシフトさせることができた
・入学前に manaba にふれることで、練習期間にできた
・ manaba の費用は微々たるもの(一時的なユーザー数増のアカウント料のみ)
従来、Excelファイルで行っていた教員活動評価を manaba に移行しました。
・教員の評価項目(アンケート方式)が150近くあるため、不規則な入力がないようにした結果、がんじがらめのエクセルファイルに
・それでも記入間違いが発生。差し替え需要も多数
・入力、集計、管理に手間がかかり、極めて不評だった
manaba 上にコースを作り、教員を履修者、事務局を教員として登録し、実施
・95%の教員が入力するようになった(すなわちmanabaユーザーとなっている)
・未提出者の管理が容易かつ正確になり、直接リマインドも簡単に
・結果票も教員の職員番号を利用して、manaba で返却
プライバシーを守りながら本人のみへ結果を戻せるように
・ manaba に関心を示さなかった教員も、 manabaを認識するようになり、結果的に manaba の利用促進につながった
・デジタル化による脱落者懸念はほとんど杞憂に
むしろ学部長・学科長を集めたワークショップなどでも活用している
・自由記述などにおいてリアルタイムに対応すべきコメントが確認できることは業務遂行上も極めて効果的
→新入生アンケートなどで不安を訴える学生のフォローなどを行う
・ manaba の極めて安定した動作、エラーの少なさは、運用側の心理的負担を軽減してくれている
このように、 manaba は、教育現場のみならず、事務側でも活用先が多くあります。
※講演日:2019年11月29日(金)