2019年11月29日(金)に東洋大学にて開催した「 manaba ユーザ会 2019年度」において、 manaba の活用方法についてお話いただきました。
下記にお話の内容をまとめます。
東洋大学 様
manaba ユーザ会 2019年度ご講演 山内 康司 先生
ToyoNet-ACE( manaba )の学科運営への活用
理工学部 生体医工学科と manaba 学科コースの概要
キャンパス:東洋大学川越キャンパス(埼玉県川越市)
定員:113名
教育内容:医学・生物・工学の融合
学生のITスキル:「スマホは使えるが、PCスキルにはムラがある」
manaba 学科コースは生体医工学科の在学生、および本学大学院進学者と教員の合計458名が登録されています。
学科コース設立の経緯
もともと、講義単位では難しい「学科」としての学生とのコミュニケーションをどうするか、という課題がありました。その後、2011年3月11日に発生した東日本大震災に伴う計画停電の影響で、2011年春学期(前期)の講義回数が短縮されることになり、欠席者への情報提供をどうするか、ということが課題として浮き彫りになりました。
その対策の一環として、3月末に教務よりmanaba 活用の提案があり、4月末に私の方から教学課・情報システムに相談。5月16日から利用を開始しました。ちなみに最初の投稿は数学の学術講演会のお知らせでした
学科コース8年間の利用状況(2019年11月29日現在)
・掲示板
-就職・大学院関係…投稿数:252
学内での進路説明会の案内などを掲載しています。
-履修/授業関係…投稿数255
履修相談会、履修登録前の学生への連絡に利用しています。
-イベント・講演会・展示会関係…投稿数162
-会社説明会情報…投稿数66
参考:イベント・講演会・展示会関係のアクセス割合
1年生32%、2年生40%、3年生71.8%、4年制53.6%
年を追うごとにアクセス人数が増えることがわかります。
・コースコンテンツ
主に説明会資料を掲載しています。
・アンケート
-卒論関係の提出物、各種学科アンケート
今年春に緊急アンケートを行う必要があり、30問ほどの内容で実施したところ、3日間で72%に上る回答があり、回答率の高さを実感しました。
学科コースを運用してみての所感
導入のメリット
・学年をまたいだ情報提供により、学科全体の一体感が生まれた
・休暇中の情報提供が可能になった
・履修登録前の情報提供が可能になった
履修登録前は manaba のコースを開くことができないため、事前に授業の情報を知ることができなかった
・ manaba コースが各教員別となっている卒研の学科全体への告知ができるようになった
・ペーパーレス化による迅速な対応と省力化
特にアンケートにおいて顕著
課題
・教員からの学生への一方通行の情報提供となってしまう
・閲覧頻度が学生・教員により大きな差がある
現在の対応
・極めて重要な情報以外、 manaba のみとして、紙では掲示しない
・入学後、早期に manaba を活用することで学生を慣れさせる
・完璧を期待しない
口頭による周知も怠らない
学生側はインフルエンサーがLINEで再送していると思われる
※講演日:2019年11月29日(金)